2007年11月27日

探偵気どり日記 電車であったこと 2

女性車両に乗ってみた。
いつもの時間であれば車両規制が外れるため、老若男女車両がごちゃ混ぜの状態になっていているが早い今の時間帯は、車内には女性のフレグランスの香りと緊張した空気がたちこめている。男性は5人ほど。
女性車両に乗り込むだけ身なりはきちんとした男性たちだが肩身が狭いのか、そら寝を決め込んだり、不安げにきょろきょろとどこともなくあたりをうかがっている。何だか小動物のようだ。
車内のほとんどの女性はそれを気にすることもなく、携帯でメールをしていたり、厚ぼったい本に目を落としている。
4人組の婦人が乗り込んできた。
4人のうちの「ひょうきん役」と思われる女性は終始何かをしゃべっていて
他の3人は慎ましやかに笑ったり、どこか冷めた感じで車窓の風景をぼんやりと見つめている。
同じ駅で乗り込んだキャリアウーマン風の若い女性は「ニクニク特売日」と書かれたスーパーのチラシを無表情で眺めている。

「やっぱり女性は太陽やね」
「ええ?そう?」
「女性が明るいと、ほら場の雰囲気がぱあっと明るくなる」
と、50代くらいの男女が壁際の席に座りながら話をしている。
「それはそうと、いまからどこに行きますのん」
女性の現実的な反応にきわめて紳士的につとめる男性。
話の感じからして夫婦ではなさそうだ。
「ええ、ちょっと天満の方までいってきます。あそこは桜がきれいで。
あ、今季節的には紅葉ですね」

京都の紅葉がまだきれいという話に、向かいの京都の情報誌に目を通していたOL風の女性がピクリと反応を示した。
聞いていない風で、聞いているものだ。

ふともう一度4人の婦人に目をやると、何があったのか「ひょうきん役」の
女性がドイツの鬼みたいな表情になっていた。
posted by ノルマン at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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